ミシンの選び方


ミシンの価格と性能

当店でミシンの価格と性能を説明するとき、よくミシンをクルマに例えて説明します。

一般的に低価格な軽自動車であっても、何百万もする高級車でも、まっすぐ走ったり曲がったりできます。しかし、その「走り」の性能と「装備」は、クルマの価格によって随分違います。
クルマを選ぶ場合、予算にもよりますが、近くに買い物に行く程度で、余り長く乗らないのであれば軽自動車を選びますし、ほぼ毎日ある程度の距離を走ったり、頻繁に長距離を走るのであれば、ある程度安定した高価な車を選びます。

ミシンもこれと同じで、低価格のミシンでも、普通の生地を普通に縫うことは縫えますが、ミシンの縫う力や縫い目、安定性、その他便利な機能など、ミシンの価格差によって違いが出てきます。
年に数回の使用で簡単な小物程度を作るのであれば、低価格なコンパクトミシンで十分だと思いますが、長い間頻繁にソーイングをお楽しみになる場合は、ある程度高機能なミシンのご購入をおすすめいたします。
販売価格について
ミシンの販売価格は、販売方法で大きな差があります。これは、販売方法の違いによる経費の差によって生じるもので、同じ機能を持つミシンでも型番や名前が違うだけで、2倍以上の販売価格の差がある場合があります。
ミシンのメーカーや種類(電子ミシンやコンピュータミシンなど)、主な機能をよく比較しご検討の上、ご購入いただくことをお勧めいたします。

フットコントローラー

ミシンには、フットコントローラーだけで操作するタイプと、手元スイッチだけで操作するタイプ、フットコントローラーと手元スイッチが両方使える2ウェイコントロールタイプの3タイプがあります。
手元スイッチだけですと、縫い始めや縫い終わりに片手を生地から離さなくてはいけませんが、フットコントローラを使用すると、しっかり両手を添えてスタート&ストップでき、とても便利です。
そこそこミシンを使われる方は、フットコントローラーが使えるミシンをおすすめします。

糸調子

自動糸調子
布厚センサーとコンピューターで自動で糸調子を取るタイプと、糸の太さを機械的に検知して糸調子を取るタイプとがあります。
糸調子を自動でやってくれるので、縫いはじめるまでの時間を短縮できます。ソーイングが好きで色々な素材を縫う人にも、たまにしかミシンを使わない人にも便利な機能です。
手動糸調子
上糸の調子のほとんどはダイヤル式で、「標準」を基準として段階的に数値を上げ下げして合わします。下糸は、ほとんど調子を合わせる必要がありません。

糸切り

ほとんどの生地は「標準」の範囲で縫えるようにセットされています。しかし、ジョーゼットやデニムなどの薄地、厚地は試し縫いをして、そのつどダイヤルを回して糸調子を合わせる必要があります。
自動糸切り
縫い終わりにはボタンを押す(又はレバーを下げる)だけで上下糸を切ってくれる、とっても便利な機能で、作業の効率がぐんと上がります。
面部カッター(通常タイプ)
ミシン本体に糸切り用のカッターが付いていますので、ハサミを使わなくても片手でサッと糸が切れます。

縫い目の長さ・幅の調節

ジグザグ模様などの幅や長さの調整が出来ると、縫い方が色々と調整でき便利です。